ネコ免疫不全ウイルス

ネコ免疫不全ウイルスの宿主特異性決定機構の解明

―エイズウイルスの起源と進化を探る―

2004年2月18日 科学技術振興機構プレスリリース:

http://www.jst.go.jp/pr/info/info31/

毎日新聞、日本経済新聞、とかち毎日新聞、北海道新聞などで報道

かちまいweb版:http://www.tokachi.co.jp/WEBNEWS/040220.html

ウシ内在性レトロウイルス

 ウシの胎盤は母親側と胎児側の細胞が融合しており、胎児から母親へ妊娠を維持するホルモンが効率的に届けられている。

 グループは、ウシの胎盤で働いているタンパク質Fematrin-1に着目、胎盤の細胞を使った実験で、細胞融合を助けていることを確かめた。

 Fematrin-1を作る遺伝子は、ウシの祖先の遺伝子に潜り込んだレトロウイルスのDNAが、遺伝子として子孫に受け継がれたと推定されている。もともとはウイルスが宿主に感染するために膜同士の融合を助ける働きがあったとみられる。近年、畜産用のウシの受胎率が低下して問題になっており、宮沢准教授は「Fematrin-1の遺伝子検査や、その産生を助ける手法の開発などで、受胎率の向上が期待できる」と話している。

 

京都新聞全文

京都新聞全文(魚拓)

日刊工業新聞

Nature Japan(特集記事)

コアラレトロウイルス

コアラ:新ウイルス確認・・・国内53%感染 京大チーム発表 

毎日新聞 20130706日 0231

 

国内で飼育されているコアラの約53%が、これまで知られていなかった新しいタイプのウイルスに感染していることが分かったと、京都大などの研究チームが発表した。コアラの赤ちゃんが母親の袋から落下して死ぬ事例があり、ウイルスとの関係を指摘する声も出ているため、コアラを飼育する国内の全8動物園は研究チームの調査に協力する方針を決めた。


毎日新聞全文

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New virus discovered in half of all koalas in Japan 

The Mainichi July 06, 2013

A koala seen in this photo that died in November 2008 was infected with the new type of retrovirus. (Photo courtesy of Takayuki Miyazawa)More than half of the koalas that are kept in zoos in Japan have been infected with a new virus that may have been responsible for baby koalas falling out of their mother's pouch, a research team discovered.

The Mainichi

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コアラがウイルス感染で存亡の危機 

2007年9月24日 AERA

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=8377

 

ウィルスの脅威 コアラ存亡の危機

2007年10月18日 ムーブ!(ABC朝日放送) 

現在、日本では9つの動物園で63頭が飼育されている。しかし今、そのコアラたちが存亡の危機に面しているという。高齢化や繁殖率の低下、そして追い討ちをかけるのが、あるウイルスの存在。名前は「コアラレトロウイルス」。レトロウイルスは様々な動物・人が持っている。人が持っているレトロウイルスとなるとエイズウイルス、成人T細胞白血病ウイルス。それらの“コアラ版“ということになる。コアラレトロウイルスは、リンパ系白血病など、血液のがんを誘発する働きを持つという。過去に、オーストラリアの飼育員たちが行った検査により、今のところ人体への影響はないとされている。

http://asahi.co.jp/php/move/news/index.php?code=0319&base_day=200710

コアラのウイルス研究からわかること(Habataki 5号掲載)

神戸市立王子動物園の機関誌 Habataki(5号) にコアラレトロウイルスの研究が紹介されました。

RD-114ウイルス

犬ワクチン:感染力持つウイルス混入--京大など調査 

2010年2月7日 毎日新聞

 犬のジステンパーの予防など、国内で広く使われている混合ワクチンに、感染力のある想定外のウイルスが混入していることが、京都大と英グラスゴー大の調査で分かり、米ウイルス学専門誌に発表した。研究チームは「すぐ感染被害が起きる恐れはないが、ワクチンの検査法や混入を防ぐ製造法の検討が必要」と話す。

 研究チームは、日欧で販売されているネコワクチン4種、犬ワクチン10種を調べた。混入していたのは、細胞内の染色体に入り込むレトロウイルスと呼ばれるタイプのRD114ウイルス。分析の結果、ネコ1種、犬3種に混入し、感染力のあるウイルスの検出量は、ネコが1ミリリットル当たり1.8個、犬は最大1800個。同じ商品でも、ロットによって未混入のものもあった。
 調べたワクチンは生ワクチンと呼ばれ、対象疾患を起こすウイルスの毒性を弱め、生きたまま使う。混合ワクチンでは、製造時にウイルスを増やす際、ネコの細胞を使う。このネコの細胞中のウイルスが混入したらしい。
 ネコワクチンの場合は、ネコ自身が持つウイルスのため、混入しても健康被害はないとみられる。一方、犬ワクチンへの混入について、研究チームは「ほとんどの犬に影響はないだろうが、世界で年数百万頭に接種されており、一部が感染してウイルスの変異が起き、感染拡大の恐れは否定できない」とする。
 現在、動物ワクチンの製造過程では、RD114混入の検査体制はない。宮沢孝幸・京都大准教授(ウイルス学)は「欧州では行政と製薬会社が、分析と対策について検討している。日本でも、ウイルスの危険性の有無の確認や混入の防止法の検討を始めるべきだ」と話している。

うちのネコは世界のどの地域が起源!? 京都大が判別手法を考案、DNA調査で移動経路や品種の分岐を解明

2015年2月2日 産経新聞(全文

 

 細胞のDNA配列に入り込むウイルスの一種に感染した痕跡を調べることで、人間が約1万年前に中東で飼い慣らしたネコが世界中に移動した歴史を追跡する手法を、京都大ウイルス研究所の宮沢孝幸准教授らのチームが開発。2日付の英科学誌電子版に発表した。

 イエネコは約1万年前、穀物を荒らすネズミを駆除するために人間が飼い慣らしたとされており、その後、世界中に広がる一方で多くの品種に分かれた。

 宮沢准教授らは、感染した細胞のDNA配列に入り込む特性を持つ「レトロウイルス」が生殖細胞に侵入した場合、子孫のDNAにも痕跡が残ることに着目。世界のイエネコのDNAを調べ、ウイルスの痕跡を比較することで、移動の経路や品種の分岐を解明する手法を考案した。

 各国のネコを調べた結果、欧州では平均約40%、北米では約55%のネコがウイルス由来物質を保有。一方、アジアは4%ほどと差があり、系統の違うネコが別々に広まっていったことが裏付けられたという。

 また、ある種のウイルスはヨーロピアンショートヘアやアメリカンカールなどの品種に共通して感染の痕跡があり、宮沢准教授は「スカンディナビア半島のヨーロピアンショートヘアが英国へと渡り、さらにメイフラワー号で新大陸へ向かったとされるルートと一致している」としている。

 

テレビ

2015年2月5日 FNN News Japan(紹介記事

 

その他の新聞 

2015年2月2日 日本経済新聞(全文)

2015年2月2日 毎日新聞(全文)

2015年2月2日 読売新聞(全文)

2015年2月2日 琉球新報(全文


Japan Times(全文)

Chicago Tribune (全文)(cache)

 

その他のサイト

ハフィントンポスト(全文)(cache)

猫ジャーナル(全文)(cache)

週間サイエンスジャーナル(全文

 

 

ゲノム編集、医療応用へ一歩 広島で初の学会

2016年9月19日(日経新聞)

 

 遺伝子を自在に切り貼りする「ゲノム編集」技術に関する学会の第1回大会が今月、広島市で開かれた。従来の農水産分野への応用に加え、病気の治療を目指した研究発表が相次いだ。ただゲノム編集は人間の改変も可能な技術だけに、適切に進めるための枠組み作りが不可欠となる。学会ではその整備のための活動も進める計画だ。

 

 6~7日に開かれた初大会には、事前の予想を上回る350人以上が参加。特に日本や韓国の第一線の研究者の講演を熱心に聴く製薬企業の研究者の姿が目立った。

 

 ゲノム編集を使った研究開発は、これまで倫理的な障壁が低い農業や水産分野での品種改良などが進んできた。だが今回の学会では、第2の波である医療応用を目指した発表が多く見られた。

 

 京都府立医科大学の五條理志教授らは「クリスパー・キャス9」と呼ばれる最新のゲノム編集技術を用いて、心臓の機能が弱る「ファブリー病」の遺伝子を修復できたと発表した。

 

 ファブリー病は遺伝子異常のために腎臓や心臓に必要な酵素が作れなくなる病気だ。五條教授らは細胞内の遺伝子を編集して正常な遺伝子に置き換え、健康な細胞と同程度の酵素を作らせた。遺伝子修復した細胞を投与する治療に向けて「一歩進んだ」という。

 

 京大の宮沢孝幸准教授らは遺伝子編集技術を用いて、動物のワクチン製造に使う細胞のDNAに入り込んだウイルスの遺伝子を取り除くことに成功した。

 

 

 動物の細胞には、進化の過程で取り込んだウイルスの遺伝子が多数入っており、ワクチンを作るときにウイルスが混入する危険がある。この遺伝子をゲノム編集技術で除去した。人間のワクチン製造に使う鶏卵の細胞からも同様の手法で除去できるとみられ、ウイルスによる汚染の危険を元から絶てると期待される。

XMRV

Scientists conclude mouse virus does not cause ME

Hopes of breakthrough dashed as four papers conclude virus originating in mice is not the cause of chronic fatigue syndrome

 

2010年12月20日 イギリスGuardian誌

 http://megalodon.jp/2010-1221-0755-20/www.guardian.co.uk/society/2010/dec/20/chronic-fatigue-me-research